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OTS、インタラクティブ、MAIA、リンク社 観光振興、地域主導で DX生かし人材育成


OTS、インタラクティブ、MAIA、リンク社 観光振興、地域主導で DX生かし人材育成 包括連携協定を結んだ沖縄ツーリストの東良和会長(左端)、インタラクティブの臼井隆秀社長(左から2人目)、MAIAの月田有香社長(同3人目)、リンクアンドビジブルの豊里健一郎CEO=8日、沖縄市のエックスボーダーコザ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 地域主導型観光振興を目指そうと、沖縄ツーリスト(OTS、那覇市)、インタラクティブ(宜野湾市)、MAIA(東京)、リンクアンドビジブル(沖縄市)の4社の包括連携協定締結式が8日、沖縄市のエックスボーダーで催された。OTSが提供する「デジタルDMOプラットフォーム」を利用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を生かした地域課題解決型人材育成と雇用促進を図る。
 デジタルDMOプラットフォームで各地の観光協会や観光施設が地域のホテルやイベントなどを自由に組み合わせて独自のプランを提案することができる。同プラットフォームは今夏に本格的に運用を開始したが、実際に自社ホームページ(HP)などでリンクを設定し具体的に活用しているのは20社ほどにとどまる。
 サービスを周知するため全国的に「デジタル女子」育成を進めるMAIAと、沖縄市を中心にスタートアップの誘致や交流イベントなどを手掛けるリンク社が持つデジタル人材やコンテンツ制作の技術を活用する。
 OTSの東良和会長は「観光関連施設だけでなく自治体にも活用してもらい、各地域の魅力を掘り起こしたい」と述べた。
 沖縄市内でスタートアップ企業など約50事業者が加盟する「コザスタートアップ商店街」や、全国から起業家が集まるイベント「コザロックス」の運営を手掛けるリンク社の豊里健一郎CEOは「年に2回の大型イベントには全国から起業家が集結するため、コザの個性を重視した独創的な観光メニューを提案したい」と意欲を見せた。 (普天間伊織)