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景況感、3期連続改善か 日銀短観 自動車生産回復など


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 共同通信社は8日、日銀が13日に発表する12月の企業短期経済観測調査(短観)に関する民間シンクタンク9社の予想を集計した。
 代表的な指標である大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数(DI)の予想平均は、自動車生産の回復などで前回9月調査から1ポイント上昇のプラス10だった。実際に改善すれば3四半期連続となる。
 DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた数値。プラスは景況感が良いと感じる企業が多いことを示す。日銀は金融政策を決める際の判断材料として短観を重視している。
 シンクタンクからは、車の生産回復や収益を圧迫する資源高の一服、価格転嫁の進展などが製造業の景況感の改善に寄与するとの指摘が多い。一方、米欧や中国など海外経済の減速懸念の高まりで、景況感が悪化するという予想もあった。