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沖縄、観光特化に勝機 宮内義彦氏 経済同友会で講話


沖縄、観光特化に勝機 宮内義彦氏 経済同友会で講話 沖縄観光の可能性の高さに言及するオリックスの宮内義彦シニア・チェアマン=日、那覇市の沖縄ハーバービューホテル
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 沖縄経済同友会は11日、創立40周年記念特別講演会を那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開いた。オリックス元会長で現シニア・チェアマンの宮内義彦氏=写真=が「これからの日本経済と沖縄」と題して講話し、沖縄は観光業に特化することで「勝ち組になれるチャンスがある」と提言した。宮内氏は世界中で観光を中心に据えた経済活動が広がっているとし「そのような動きの中で、沖縄らしい観光業を考えなければならない」と指摘した。「しっかりとしたグランドデザインを官民で作り上げることが重要だ」と言及。ゾーニングなど計画的に描くことが世界の投資を呼び込むことになるとした。
 県内で各種産業の振興策が進められているが「そろそろ観光に絞り込んでいく必要がある。観光をとがった産業にすることで沖縄は潤う場所に十分になり得る」と見通した。
 講演会後に会見した渕辺美紀代表幹事は現在、台湾有事に備え、危機管理の観点から事業継続や従業員避難などに関する提言書のとりまとめ作業を予定通り進めていると説明。狙いについては「解決策うんぬんでなく、どのような課題が今あり、どうすべきか、俎上(そじょう)に載せるための提言書だと思ってほしい」と話した。 (謝花史哲)