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グーグル「独禁法違反」/アプリ市場運営 米ゲーム大手に敗訴


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】米カリフォルニア州の裁判所は11日、米ゲーム大手エピック・ゲームズがグーグルのアプリ市場運営が反トラスト法(独占禁止法)違反だと訴えた裁判で、エピック側の主張を認めるグーグル敗訴の判決を下した。グーグルなど巨大ITの規制強化に乗り出している日本の当局にとっては追い風となりそうだ。
 エピックのスウィーニー最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)で「全ての訴因でグーグルの独占を不当とする判決が下った」と述べた。米メディアによると、判決に基づく具体的な措置は来年1月以降に決まる見込み。グーグルは声明で「判決に異議を申し立てる予定だ」と述べ、上訴する考えを示した。
 エピックは2020年にグーグルが基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けのアプリ市場を独占し、アプリ開発者から不当に高額な手数料を徴収していると訴えた。エピックは人気ゲーム「フォートナイト」などを手がける。
 エピックがアップルを訴えた同様の裁判では、米連邦高裁が4月にアップルを独占企業とは認めない判決を下した。
 先進7カ国(G7)各国の競争規制当局は11月に東京で会合を開き、先端技術分野で市場競争が働くよう連携を強化する声明を採択。日本はスマートフォンのアプリストア運営の独占を禁じる新法を準備している。