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車両に自動搬入、時短促進/佐川急便、荷積みロボ導入


車両に自動搬入、時短促進/佐川急便、荷積みロボ導入 佐川急便が導入を目指す荷積みロボット(デクステリティ社提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 佐川急便は15日、トラックに自動で荷物を積み込むロボットの導入に向けた実証実験を始めると発表した。2025年の実用化を目指す。物流業界は24年4月からの残業規制で人手不足が懸念されており、運転手の作業を減らして労働時短を進める狙いがある。
 実験では、住友商事が出資する米新興企業「デクステリティ」が開発したロボットを使う。形状や重さが異なる荷物を素早く積み込めるのが売りだ。さまざまな大きさの荷物を扱い、トラックの荷室内にどう積み込むか工夫が求められる日本流の複雑な作業に1年間で適応させる。既に米国では実用化されているが、日本でこうしたロボットの導入は業界初という。
 佐川急便は実験の結果を踏まえ、まずは長距離の幹線輸送を担う大型トラック向けに数台を導入する考え。輸送ネットワーク部の渡部誠一部長は「ドライバーと遜色がない積み込みができるところを最終目標としたい」と説明する。
 佐川急便の積み込み作業は運転手や専任の作業者が担い、大型トラックでは2~3時間かかる。