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比嘉さん緑白綬有功章 マンゴー安定生産を確立


比嘉さん緑白綬有功章 マンゴー安定生産を確立 緑白綬有功章の受章を報告する比嘉峯夫氏(中央)と県農林水産部の前門尚美部長(右から2人目)ら=19日、県庁
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 高品質なマンゴーの安定生産や環境保全型農業などを推進してきた比嘉峯夫氏(71)=今帰仁村=がこのほど、農事改良に顕著な実績を挙げ地域農業の発展に貢献した農業者に贈られる2023年度の農事功労者表彰(大日本農会主催)緑白綬有功章を受章した。19日、県庁に前門尚美農林水産部長を訪ね、受章を報告した比嘉氏は「受章はいろいろな人に支えてもらったおかげだ」と謝意を示した。
 県内では50例目の受賞。比嘉氏は1995年に造園業からマンゴー栽培経営農家に転換。ハウスごとの加温方法の工夫による栽培環境を大幅に改善し、マンゴーの高品質安定生産を確立した。さらに、天敵利用による害虫防除で化学農薬の大幅削減技術を確立するなど、積極的な技術革新や県内の先駆けとなった環境保全型農業への取り組みなどが評価された。
 また、比嘉氏は指導農業士として担い手育成にも貢献しており「指導した若者たちが、マンゴー農家として独立して活躍している話を聞くとうれしくなる」と話した。 (玉寄光太)