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東芝、きょう上場廃止 74年で幕、経営再建へ


東芝、きょう上場廃止 74年で幕、経営再建へ 東京証券取引所での株取引の最終日を迎えた東芝の終値=19日午後、東京都中央区
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 東芝は19日、東京証券取引所での株取引の最終日を迎え、20日上場廃止となった。74年にわたる上場の歴史はいったん幕を閉じた。2015年に不正会計が発覚して以降、経営は混乱が続いた。足元でも半導体市況の低迷で業績は悪化しており、今後は日本産業パートナーズ(JIP)を中心とした国内連合の下で経営再建を目指す。
 最終取引日となった19日の終値は4590円だった。東芝は「長年にわたる温かい支援に心より感謝申し上げる」とのコメントを出した。
 東芝は22日に臨時株主総会を開き、取締役7人を選任して新しい経営体制を発足させる。島田太郎社長は続投し、残る6人は中部電力やオリックスなど国内連合から選ばれる見通しだ。
 今後は、約20社の出資企業などと連携して明確な成長戦略を描けるかどうかが焦点だ。東芝は8日、国内連合の一つロームと電気自動車(EV)などの電力制御に使われるパワー半導体の生産で連携すると発表した。