政労使会議地方版開催へ　春闘賃上げ、全国波及狙い

　歴史的な物価高が続く中、２０２４年春闘で大幅な賃上げを全国に波及させようと、厚生労働省は１９日までに、同省の各都道府県労働局へ通達を出し、地元経済界や労働団体の代表者と意見交換する会議を開くよう求めた。首相と連合、経団連のトップが協議して成果を上げた「政労使会議」の地方版と位置付け、課題となっている中小企業の賃上げを目指す。
　２３年春闘で政労使会議を政府に呼びかけ、地方でも開催すべきだとする連合の求めに応じた格好だ。連合幹部は「地域ごとの実情に応じた話し合いができれば」とした。