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林業にICT活用を 県森林審 県に北部計画案答申


林業にICT活用を 県森林審 県に北部計画案答申 答申書を県農林水産部の前門尚美部長(右)に手渡す県森林審議会の大田伊久雄会長=日、県庁
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 森林に関する政策を審議する県知事の諮問機関、県森林審議会の大田伊久雄会長(琉球大学農学部教授)は21日、県庁で前門尚美農林水産部長と面談し、2024年度から10年間を期間とする北部地区森林計画案を答申した=写真。林業におけるICT(情報通信技術)活用や伐採計画の変更などを盛り込んだ。
 中南部地域森林計画と宮古八重山地域森林計画に関しては、5年ごとの改定案を答申した。
 新たな全国森林計画が10月に閣議決定したことを受け、県内の地域森林計画についても文言の修正・追加もあった。
 全国森林計画の伐採量の変更に基づき、今回、北部地域の伐採量(主伐)は、現行計画の1万8300立方メートルから2万5300立方メートルへと増加した。一方、同地域の森林区域は18年の4万5247ヘクタールから23年の4万5029ヘクタールへと218ヘクタール減少している。
 大田会長は「世界自然遺産に認定されたやんばるの自然を守りながら、持続可能な木材生産を行ってほしい」と話した。 (玉寄光太)