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「農山漁村の宝」 県から2者 農水省 伊盛牧場、みやこ福祉会


「農山漁村の宝」 県から2者 農水省 伊盛牧場、みやこ福祉会 前門尚美農林水産部(右端)に「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されたことを報告した、伊盛牧場の伊盛米俊社長(右から2人目)とみやこ福祉会の伊志嶺博司理事長(同3人目)ら=日、県庁
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 自社産生乳を原料にしたジェラートなどを製造する伊盛牧場(石垣市、伊盛米俊社長)と、農福連携を通した障がい者就労支援に取り組むみやこ福祉会(宮古島市、伊志嶺博司理事長)は21日、県庁に前門尚美農林水産部長を訪ね、「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されたことを報告した。
 農林水産省などが、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定する事業。今年は全国634件の応募の中から29件が選定された。
 伊盛牧場は、耕作放棄地を活用した、完全自家生産牧草による乳用牛の生育のほか、女性の活躍推進、地元農家との連携による規格外果樹を用いたジェラートやジャムの製造などを手掛ける。
 地産地消や6次産業化の取り組みが評価され、ビジネス・イノベーション部門で選ばれた。また、先鋭的な取り組みとしても評価され、同部門で特別賞も受賞した。伊盛社長は「賞をいただき恐縮で、同時に責任も感じている」と語った。
 みやこ福祉会は、作業が容易で安全性が配慮された設備を導入した水耕栽培やメロン栽培の実施、低コスト栽培の実現で収益を伸ばすなど、農福連携が評価された。伊志嶺理事長は「障がい者がプライドを持って農産物を生産することで幸せに暮らせることが大切だ」と話した。 (玉寄光太)
前門尚美農林水産部(右端)に「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されたことを報告した、伊盛牧場の伊盛米俊社長(右から2人目)とみやこ福祉会の伊志嶺博司理事長(同3人目)ら=21日、県庁