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全銀ネット理事長ら処分 10月の大規模障害で


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 10月に大規模なシステム障害を起こした全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は28日、辻松雄理事長を厳重注意とするなど役員11人の処分を発表した。辻氏は兼務する全国銀行協会専務理事としての報酬の一部を自主返納する。システムを手がけたNTTデータも同日、佐々木裕社長らが役員報酬の一部を自主返納すると発表した。
 全銀ネット理事を務める3メガバンクや地方銀行の頭取らも注意処分を受けた。全銀ネットは「再発防止策の速やかな実行に取り組む」とコメントした。
 辻氏は月額報酬の20%を3カ月にわたって返納する。NTTデータの佐々木氏とNTTデータグループの本間洋社長は1月の役員報酬の20%を返納する。
 障害は10月10日、銀行間の決済を担う全国銀行データ通信システムで起きた。復旧まで48時間かかり、三菱UFJ銀行など10の金融機関で振り込み約566万件が遅れた。