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転職理由「給与低い」最多 物価上昇、不安高まる


転職理由「給与低い」最多 物価上昇、不安高まる 転職希望者数の推移
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 就職情報サイト運営のマイナビ(東京)が、インターネットを通じて実施した転職動向調査によると、2022年に転職した20~50代の男女約1500人のうち、転職活動を始めた理由は「給与が低かった」が12・5%で最も多かった。物価上昇により、現状の給与に不満が高まっていると考えられるという。次いで「職場の人間関係が悪かった」(9・3%)、「仕事内容に不満があった」(6・6%)となった。「会社の将来性、安定性に不安があった」は6・5%、「休日や残業時間などの待遇に不満があった」は5・5%だった。 (1面に関連)
 入社を決めた理由は「給与が良い」が15・4%で首位となった。担当者は「生活に必要な収入の確保が優先されるようになった」と分析した。2位は「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」で9・8%、3位は「希望の勤務地である」の9・2%だった。
 転職後の年収は「上がった」が39・5%となり、「下がった」の18・6%を大きく上回った。転職先に関しては、同じ業界を選んだ人の割合は52・9%。異なる業界への転職も47・1%と一定の割合を占めた。
 一方、職種でみると、64・4%が転職前と同じものを選び、異なる職種に転じた人の割合は35・6%だった。転職先の従業員規模では、33・8%が転職前より規模が大きい企業に就職し、29・9%は小さい企業を選んだ。