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家庭の不要品 66・6兆円 メルカリ試算、換金に需要


家庭の不要品 66・6兆円 メルカリ試算、換金に需要 メルカリが試算した家庭の不要品内訳
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 フリーマーケットアプリ大手メルカリは30日までに、家庭で使わず保管されている不要品が、日本全体で66兆6772億円に上るとの試算を公表した。国民1人平均53万2千円、1世帯平均で110万6千円。物価高の影響で、不要品を換金して家計の足しにしようとの需要が増えるとみて、メルカリや中古品売買を手がける企業が取り組みを強化している。
 10~60代の男女約2400人が持つ不要品を調査し、アプリでの各品目の平均取引価格を基に試算した。試算はニッセイ基礎研究所が監修した。
 不要品の内訳は「服飾雑貨」が38・9%で首位だった。「書籍・CD・ゲーム」は26・4%、「家具・家電・雑貨」は17・5%、「ホビー・レジャー」が13・7%と続いた。1980~90年代のゲーム機やブランド物のバッグなどが「昭和平成レトロ」として人気で、アプリで高値取引される例が目立つという。
 メルカリは、「不要品売買に不慣れな人にも、他人との取引で資産に換える体験を広げる一助にしたい」と話す。