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初任給2万円増 賃上げ平均7%/野村HD


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 野村ホールディングス(HD)の奥田健太郎グループ最高経営責任者(CEO)は4日、傘下の野村証券で4月から新卒で主に営業部門の初任給を現行より2万円増やし、26万5千円にする方針を明らかにした。基本給を一律で引き上げるベースアップ(ベア)を含め平均7%程度の賃上げも実施し、若手を中心に優秀な人材の確保を図る。東京都内で開かれた証券業界の新年会合で報道陣の取材に答えた。
 初任給の引き上げは2017年以来となる。入社3年以内の若手社員の賃上げは、4月時点で昇給やベアにより平均16%程度になる見通し。奥田氏は「賃上げをしっかりやっていきたい」と述べた。
 野村HDによると、管理職以外の社員の賃上げは全体では3%程度を計画している。若手の賃上げを手厚くする背景について、「労働市場の環境を踏まえ適切な水準を決めている」と説明した。