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国内新車販売5年ぶり増/半導体不足緩和追い風


国内新車販売5年ぶり増/半導体不足緩和追い風 2023年の主なブランド別新車販売台数
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 日本自動車販売協会連合会(自販連)などが5日発表した2023年の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年比13・8%増の477万9086台だった。前年実績を上回るのは18年以来5年ぶり。新型コロナウイルス流行前の19年水準には届かなかったが、世界的な半導体不足の緩和が追い風となり、生産の復調が販売台数を押し上げた。自販連と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表したデータを集計した。
 軽以外の自動車(登録車)は18・4%増の303万4167台となった。主要9ブランドのうちダイハツ工業と三菱自動車を除く7ブランドが前年を上回った。普通乗用車は175万台超と年間として過去最高を4年ぶりに更新した。
 最大手のトヨタ自動車は27・2%増の154万8594台を販売し、高級ブランド「レクサス」も約2・3倍の9万4645台と全体をけん引した。日産自動車やホンダも前年から伸ばした。
 軽は6・5%増の174万4919台となった。シェアが大きいダイハツは認証不正問題に伴う出荷停止が響き、12月単月では22・6%減の4万1067台だった。
 全軽自協の担当者は「新型車効果に加え、生産が回復したことで受注残の解消が進んだが、物価高で(販売が)伸び悩んだ面もある」と指摘した。