【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)統計局が5日発表したユーロ圏20カ国の12月の消費者物価指数(速報値)は、前年同月と比べて2・9%上昇した。前月の2・4%を上回り、8カ月ぶりに伸び率が拡大した。
欧州中央銀行(ECB)は昨年12月に、物価上昇率の鈍化を理由に主要政策金利の据え置きを決めた。インフレが今後再加速すれば、利上げを再開する可能性も出てくる。
欧州メディアは、伸び率拡大は政府補助金の縮小によりエネルギー価格があまり下がらなかったためだと伝えた。
品目別では「エネルギー」の下落率が6・7%と前月から4・8ポイント縮小。「食品・アルコール・たばこ」の上昇率は6・1%と前月から0・8ポイント鈍化した。
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ユーロ圏物価 12月2.9%上昇/8カ月ぶり拡大
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琉球新報朝刊