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東証終値3万5000円超え/円安、海外から資金流入


東証終値3万5000円超え/円安、海外から資金流入 バブル経済期からの日経平均株価の推移(1月日終値)
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 11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸し、前日比608円14銭高の3万5049円86銭で取引を終えた。終値で3万5000円の大台を突破したのはバブル経済期の1990年2月以来、約34年ぶり。日本企業の堅調な業績見通しに海外投資家の買いが進み、資金が流入。外国為替市場の円安ドル高基調や前日の米株高も好感された。
 東証株価指数(TOPIX)は38・39ポイント高の2482・87で、最高値を更新した。出来高は約18億4900万株だった。
 前日からの平均株価の上げ幅は一時710円を超えた。
 11日までの4営業日で計1761円の急上昇となり、年初からの値上がりが鮮明となった。市場関係者は「(海外勢など)短期で取引する投資家が積極的に買いを入れている」と指摘した。ただ、89年12月末に付けた過去最高値の3万8915円までは依然、4000円程度の開きがある。高値の背景には、日本企業の堅調な業績を受けた株価の先高観がある。
 東証は上場企業に企業価値の向上策を要請しており、積極的に取り組む企業を15日に公表する見通しだ。企業の経営改革に期待感が一層高まっている。
 10日の米国市場では、ハイテク株主体のナスダック総合指数など主要な株価指数がそろって上昇した。東京市場はこの流れも受け、11日は朝方から半導体や自動車関連株を中心に上昇した。