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「財界の大物」表情険しく


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「このような事態を起こし、行政処分を受けたことを厳粛に受け止める」。SOMPOホールディングスの桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者(CEO)は26日の記者会見で、およそ10秒間、深々と頭を下げて陳謝した。会見中、険しい表情を崩すことはなく、辞任後は経営に「一切関与しない」と強調した。経済同友会の代表幹事も務めた「財界の大物」が表舞台から姿を消す。
 桜田氏は陳謝後、「このタイミングでなければ、(会社の)再出発を逃してしまう」と辞任の理由を説明。一方で「新しい人生の目標を探し、役に立てるのであれば公益に関わることに携わっていきたい」と述べ、社会貢献への意欲ものぞかせた。
 桜田氏の後任となるSOMPOの奥村幹夫社長は、神妙な面持ちで「企業文化を変えるのが難しいのは重々承知しているが、生まれ変わる」と訴えた。