新産業創出へ連携を　県経営協懇話会　ＯＩＳＴ学長講演

　県経営者協会は２５日、那覇市のハーバービューホテル沖縄で１月度懇話会を開いた。沖縄科学技術大学院大学（ＯＩＳＴ）学長兼理事長のカリン・マルキデス氏がＯＩＳＴと連携した新産業の創出など沖縄の可能性について講演＝写真。「課題はチャンスであり、沖縄がリーダーになることが重要だ」と強調した。
　マルキデス氏は、起業意欲の高い研究者支援や県と連携したスタートアップ（新興企業）輩出など産学連携の取り組みについて紹介。今後もＯＩＳＴがイノベーションのハブ（結節点）となり、アイデアから開発、起業の仕組みを地元に結びつける循環型のプログラムを構築していく目標を示し「そのためには信頼と理解が重要だ。ぜひ沖縄でやっていきたい」と語った。
　沖縄が実証実験をする場所として「最適だ」と評価。世界にネットワークを持つ研究者と学生が数多く在籍するＯＩＳＴの強みを生かし「積極的なイノベーション風土と起業の精神を広げることが大切だ」と述べた。　（謝花史哲）