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事業承継士、沖銀から2人 新垣・東恩納さん 「後継者不足相談を」


事業承継士、沖銀から2人 新垣・東恩納さん 「後継者不足相談を」 「事業承継士」の資格を取得した沖縄銀行法人事業部の(右から)新垣雄之さん、東恩納寛亮さん=29日、那覇市の沖縄銀行本店
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 沖縄銀行法人事業部の新垣雄之調査役(41)、東恩納寛亮調査役(35)の2人がこのほど、事業承継協会(東京)が認定する民間資格「事業承継士」を取得した。専門知識を持ち事業承継を支援する資格で、県内金融機関で取得は初めて。民間シンクタンクの調査では県内企業の後継者不在率は全国平均より高い。同行は需要が高い事業承継の支援に向け、体制の強化につなげる。
 事業承継士はファイナンシャル・プランニング技能士など一定の国家資格取得や事業承継の実務経験があることを条件に、事業承継協会が講座や試験を実施し認定する。協会によると全国の資格取得者は約800人。
 県内では後継者不足が課題となり、銀行への事業承継の相談も増加傾向にあるという。東恩納調査役は「何から手をつけていいか分からない経営者は多いと思う。課題感を認識してもらえる支援につなげたい」、新垣調査役は「親族内、従業員、M&Aとどのパターンでも事業承継支援の体制が整っている。気軽に相談してほしい」と抱負を語った。 
  (當山幸都)