沖電、２年ぶり黒字維持　４～１２月決算　燃料費減で費用抑制

　沖縄電力（浦添市、本永浩之社長）が３１日に発表した４～１２月の連結決算は、経常利益が５８億５２００万円、純利益が４５億６４００万円で２年ぶりの黒字を維持した。電気事業で具志川火力発電所の石炭の荷揚げ設備損壊に伴う固定資産除去費の増加があったものの、燃料費や他社購入電力料の減少などで費用が抑えられた。
　売上高は前年同期比１２５億７５００万円（７・３％）増の１８７３億１２００万円となった。販売電力量は家庭用で節電や他事業者への契約切り替えなどがあり前年同期を下回ったが、電気料金改定などで増収を確保した。
　販売電力量は主に家庭用などの電灯が前年同期比５・４％減の２１億２５００万キロワット時、電力が同０・１％増の３３億７８００万キロワット時で合計は同２・１％減の５５億３００万キロワット時となった。
　通期の業績予想は売上高が２３７５億円、経常利益３１億円、純利益２２億円で６年ぶりの増収増益を見込んでいる。　（謝花史哲）