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就活にAI、企業7割容認/ベネッセ調べ


就活にAI、企業7割容認/ベネッセ調べ 就活での学生の生成AI利用に対する企業の意識
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 新卒学生を採用している企業の7割が、就職活動で業界研究や自己分析などに生成人工知能(AI)を利用することを肯定的に受け止めていることが19日、就職支援サービスを提供するベネッセi―キャリア(東京)の調査で分かった。
 回答した176社のうち、64.2%が「必要に応じて利用しても問題ない」と回答、「積極的に利用するべきだ」は6.3%だった。一方、「利用するべきではない」は10.8%、「分からない」は16.5%だった。
 企業が望ましいと考える学生による生成AIの就活での利用方法は、「業界・職種研究」が最多で26.2%、「企業分析」が22.5%と続いた。「自己分析などの思考整理」は17.5%、「メール文面の作成」は12.4%だった。
 就活にAIを利用すべきでないと答えた企業に理由を尋ねると、「生成AIに頼らず選考に望んでほしい」が52.1%に上り、「信ぴょう性・信頼性などの観点でリスクがある」は28.8%だった。
 新卒の採用業務で生成AIを利用している企業は11.4%で、このうち75%が業務効率化が進んだと答えた。
 スカウト文面の作成や募集要領の作成などに利用している事例が多く、「面談や面接などの対面のやりとりにかけられる時間が増えた」との声もあった。利用していない企業は88.6%だった。
 調査は昨年12月、インターネットを通じて顧客企業を対象に実施した。個人で利用できる代表的な生成AIは、オープンAIの対話型AI「チャットGPT」や、オープンAIの技術を使った米グーグルの「ジェミニ(旧バード)」がある。