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高速道路に「自動物流道路」 省人化、10年で実現目指す


高速道路に「自動物流道路」 省人化、10年で実現目指す 自動走行カートを走らせる専用レーンのイメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国土交通省は21日、高速道路などに自動運転専用レーンを設け、人手を使わず荷物を運ぶ「自動物流道路」構築に向け、有識者検討会の初会合を開いた。中央分離帯や路肩、地下に自動走行カートを走らせる構想で、トラック運転手不足による物流の停滞に備える。今後10年での実現を目指し、今夏にも想定ルートを選ぶ。
 4月からは運転手の残業規制が強化され、輸送が滞る恐れがある「2024年問題」を控える。19年度比で24年度は14%、30年度は34%の荷物が運べなくなるとの試算もあり、輸送の効率化が急務となっている。委員からは「物流のあり方を大きく変える可能性がある」「鉄道など他の輸送手段と連携が必要だ」といった意見が出た。
 検討会は、自動物流道路に必要な機能や役割などを議論し、夏にも大枠の構想をまとめる。