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1月の訪日客268万人 能登地震、影響は限定的


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府観光局は21日、1月に日本を訪れた外国人客は268万8100人だったと発表した。
 新型コロナウイルス禍前の2019年1月と同水準だった。能登半島地震の影響について、担当者は「客数全体への影響は限定的」との見方を示した。23年1月からは79・5%増えた。円安などを背景に、訪日客の回復基調が続いている。
 観光局によると、能登半島地震を受けたキャンセルは韓国や中国からの訪日旅行の一部で発生した。
 訪日客数を主な国・地域別に見ると、韓国が85万7千人で最も多かった。台湾が49万2300人、中国が41万5900人、香港が18万6300人と続いた。
 1月に海外へ出国した日本人は83万8600人で、前年同月比で89・3%増加。19年同月比では42・3%減だった。円安が向かい風となり、回復が十分進んでいない。
 一方で観光庁が21日に公表した日本人による23年の国内旅行消費額(速報値)は21兆8802億円だった。
 過去最高だった19年と同水準で、政府がコロナ禍後の目標として23年3月に掲げた年間20兆円を達成した。1人当たりの1回の平均消費額が、4万3995円と過去最高となったことが寄与した。