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配送車共用で物流効率化 ファミマとコカ・コーラ


配送車共用で物流効率化 ファミマとコカ・コーラ ファミリーマートとコカ・コーラボトラーズジャパンの共同配送の仕組み
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ファミリーマートとコカ・コーラボトラーズジャパンは21日、物流の効率化を図るため配送トラックの共同利用を開始したと発表した。残業規制の強化でドライバーが不足する「2024年問題」解消に向けた取り組みで、業界の垣根を越えた連携が進む。
 2月上旬に神奈川県海老名市とその周辺で始めた。今後、エリアを拡大する予定。
 ファミマは自前の店舗への定期配送で商品の輸送力が足りない場合があったが、コカ・コーラが契約する外部の物流会社のトラックに余力があればファミマが利用できるようにする。具体的には、トラックは午前から昼過ぎにコカ・コーラの物流施設からスーパーなどに飲料を届ける。その後、ファミマの物流施設に寄り常温の商品を受け取り、コンビニに配送する。1台当たり運べる荷物が平均1~2割程度増えるという。ファミマとコカ・コーラにとっては、ドライバーの人手不足が深刻化する中、物流の安定につながる。物流会社にとっても収益性が高まるメリットがある。
 24年問題に向けた異業種連携としては、JA全農と日清食品が1台のトラックでコメや日清の即席食品を運び始めた。サッポロホールディングスとハウス食品は両社の焼酎とスナック菓子を混載している。