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エヌビディア 初の2兆ドル 時価総額、生成AIで急騰 アップル、MS続き3社目


エヌビディア 初の2兆ドル 時価総額、生成AIで急騰 アップル、MS続き3社目 スマートフォン画面に表示されたエヌビディアのロゴ=2023年3月(ロイター=共同)
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 【ニューヨーク共同】米半導体大手エヌビディアの時価総額が23日、初めて2兆ドル(約300兆円)を超えた。米企業で時価総額が2兆ドルを超えたのはアップル、マイクロソフトに続き3社目。生成人工知能(AI)用半導体の成長が投資家から期待されており、株価の急騰が続いている。
 半導体製造装置を手がける日本企業を含め半導体やAI関連企業にも株価上昇が波及し、日経平均株価(225種)は22日に史上最高値を付けた。米ダウ工業株30種平均も最高値を更新するなど株高を演出している。
 エヌビディアは「チャットGPT」に代表される生成AIブームを追い風に投資家の期待を集め、株価は1年間で3倍超となった。好決算の発表後の22日に16%超急伸したのに続き、23日も一時約5%上昇して時価総額が2兆ドルを超えた。日本企業で最大となっているトヨタ自動車の22日時点(約57兆円)の5倍強に相当する。
 米メディアによると、エヌビディアの時価総額は、23日の終値ベースでは2兆ドルを下回った。
 今月21日に発表した2023年11月~24年1月期決算は売上高が前年同期の約3・7倍、純利益が約8・7倍となり、ともに四半期として過去最高。24年2~4月期も売上高が3倍超になるとの見通しを示した。
 エヌビディアの主力製品の画像処理半導体(GPU)は複雑な計算を必要とする生成AIの開発に適しているとして巨大IT企業がこぞって採用し、需要が急増している。