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中国月面着陸機 名称「攬月」決定 30年までに実現


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京共同】中国有人宇宙プロジェクト弁公室は24日、中国の有人月探査に用いる月面着陸機の名称は「攬月(らんげつ)」、新型の有人宇宙船は「夢舟(むしゅう)」に決まったと明らかにした。国営通信新華社が伝えた。
 「宇宙強国」を掲げる習近平指導部は、2030年までに中国人による初めての月面着陸を目指している。米国が進める月などへの宇宙探査「アルテミス計画」に対抗し、宇宙開発で主導権を獲得したい考えだ。
 攬月は中国の建国指導者、毛沢東が詠んだ詩の「可上九天攬月(天に昇り月をつかむ)」から取った。夢舟は「中国人の宇宙への夢を乗せる」ことを意味しているという。
 中国は13年に無人探査機「嫦娥(じょうが)3号」で月面着陸を達成。19年1月には「嫦娥4号」を世界で初めて月の裏側に着陸させた。