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G7、ロシア制裁強化へ あす財務相・中銀総裁会議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日米欧の先進7カ国(G7)が28日に財務相・中央銀行総裁会議を開く方向で調整していることが26日、分かった。ロシアや中国もメンバーの20カ国・地域(G20)が28、29日にブラジルのサンパウロで開く財務相・中央銀行総裁会議に先立って開催し、ウクライナに侵攻を続けるロシアへの経済制裁強化を議論する。
 G7首脳は24日、ロシアのウクライナ侵攻開始2年に合わせてオンライン会議を開き、ロシアの武器調達を支援する第三国の企業や個人にも追加制裁を科すと表明した。これを受け、G7財務相が具体策の検討に着手する。凍結したロシアの資産をウクライナの復興に活用する案の検討状況も確認する見通しだ。
 G20会議は、国・地域ごとに経済成長のペースが違ったり、それぞれの国・地域内で所得の開きが大きかったりする格差問題の解消が主要議題となる。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘などが起きている中東情勢が世界経済に及ぼす影響や、巨大IT企業などの税逃れを防ぐ「デジタル課税」導入も話し合う。
 G7、G20のいずれも鈴木俊一財務相は国会審議で欠席する方向。日本からは日銀の植田和男総裁と財務省の神田真人財務官が出席する。神田氏が財務相代理を務める。