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北海道・沖縄 連携で活性化 関係者ら観光課題議論


北海道・沖縄 連携で活性化 関係者ら観光課題議論 パネルディスカッションでフロリダ州の事例を紹介するセントラルフロリダ大学の原忠之准教授(右)ら=7日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと
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 北海道と沖縄で地域活性化を目指す組織「どさんこしまんちゅプロジェクト」のフォーラムが7日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開かれた=写真。観光とスタートアップのテーマでセッションを設け両地域の現状などを共有し合った。
 観光セッションでは、北海道観光振興機構(HTO)の小金澤健司会長、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長が講演。2019年度の北海道への観光入域客数は外国人が5%であるのに対し、外国人の観光消費額額は全体の29%を占めた事例を紹介した上で「地域への経済効果や地域に還元される旅行消費額が大きいアドベンチャートラベルを推進している」と話した。
 その後、セントラルフロリダ大学テニュア付准教授の原忠之氏を交えてパネルディスカッションが開かれた。下地会長は「観光を総合産業として捉え、他の産業とどう連携できるかが今後の課題だ」と語った。原氏は「ハイシーズンがずれている(北海道と沖縄の)二つの地域が連携し、外国人に向けてスポーツイベントなどを企画することで、高い経済効果が見込めるだろう」と話した。
 第2部ではスタートアップに焦点を当て、両地域の取り組みや可能性について展開した。 (與那覇智早)