有料

「レジェンドが去った」 鳥山明さん死去 海外からも惜別続々


「レジェンドが去った」 鳥山明さん死去 海外からも惜別続々 北京市内の図書館で、中国語に翻訳された鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」を読む子ども=8日(共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 アジアや欧米のメディアは8日、漫画家の鳥山明さんの他界を相次いで速報した。交流サイト(SNS)は「レジェンドが去ってしまった」「ドラゴンボールを使って生き返ってほしい」などと国境を越えたファンたちの惜別の思いにあふれた。 (1面に関連)
 代表作「ドラゴンボール」は主人公の孫悟空が中国の古典「西遊記」に由来していたこともあって中国で高い人気を誇り、短文投稿サイト、微博(ウェイボ)には「孫悟空の名を世界に知らせてくれた」と感謝の投稿も。
 ドラゴンボールは2009年、米国製の実写映画も公開された。米映画誌ハリウッド・リポーターは死去を速報。SNSには「ドラゴンボールがどれだけ人生を支えてくれたか、言葉にできない」と感謝の英文投稿が相次いだ。
 日本に次ぐ世界第2位の漫画大国とも言われるフランスでは、マクロン大統領が鳥山さんのサインが入った色紙をX(旧ツイッター)に投稿した。英ガーディアン紙も「独自の創造世界で記憶される日本人アーティスト」と称賛した。
 韓国の聯合ニュースは、作品は「韓国でも大きな人気を集めた」と指摘した。俳優イ・シオンさんはインスタグラムに「悟空がいて幸せでした」と投稿。他にも「放課後、家でアニメを見た子どもの頃の思い出を大切にします」などとSNSに書き込まれた。
 ベトナムメディアも「(作品は)忘れ得ぬ遺産だ」とたたえた。(北京、シンガポール、ロサンゼルス、パリ、ロンドン、ソウル、ホーチミン共同)