有料

経営者側も 意識改革を


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 医師の労働問題に詳しい荒木優子弁護士の話 医師の働き方改革の目的は過労防止だ。しかし制度開始後も、あらゆる業務が都合良く「自己研さん」として扱われたり、軽度な業務を想定している「宿日直許可」が忙しい当直勤務にも適用されたりする恐れがある。見せかけだけ労働時間が減り、実質的な負担は変わらない可能性もあるのではないか。今の教授や病院長は長時間労働やサービス残業が当たり前の時代を過ごしているが、時代は変わった。医師ら働く側だけではなく経営者側も意識を変え、労働法を守った働き方を奨励するというメッセージを発信しなければならない。