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能登支援 土のう袋寄贈 琉球ブリッジの谷中田さん 「沖縄から被災地の力に」


能登支援 土のう袋寄贈 琉球ブリッジの谷中田さん 「沖縄から被災地の力に」 土のう袋1万4400枚を石川県に送った琉球ブリッジの谷中田洋樹社長(右端)と社員ら(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 建設資材輸入販売の琉球ブリッジ(浦添市、谷中田洋樹(やちゅうだひろき)社長)は11日、能登半島地震の支援物資として土のう袋1万4400枚を石川県に送った。谷中田社長は東日本大震災の際に一時避難で沖縄を訪れ、そのまま移り住み、事業拠点も移した。「沖縄の人や企業に大変お世話になり、今に至っている。沖縄から被災地の力になりたい」と思いをつないだ。
 土のう袋は災害廃棄物の処理や土砂、泥を撤去する砂袋として使用できる。
 東日本大震災時は東京で仕事をしていた谷中田社長は震災後の混乱でほとんど仕事がなくなってしまい、知り合いを頼って沖縄に来た。「身の回りのものや住まいまで用意してくれた。取引先の沖縄の企業にも助けられた」と振り返る。
 拠点を沖縄に移し、「東京ブリッジ」だった社名も「琉球ブリッジ」に変更した。「沖縄の人には本当に感謝している。助けられた私が沖縄から物資を送ることができたことがうれしい」と語った。 (玉城江梨子)