有料

日銀、17年ぶり利上げ議論へ


日銀、17年ぶり利上げ議論へ 日銀の金融政策を巡る主な日程
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日銀が18、19日に金融政策決定会合を開く。賃金と物価がそろって上昇する経済の好循環が実現する可能性を点検し、約17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策の解除など金融政策の正常化に着手するかどうかを議論する。
 日銀は2024年春闘の行方を注視しており、高水準の賃上げがどこまで広がるかが判断の鍵を握る。
 日銀は黒田東彦氏が総裁だった13年4月、物価上昇率を2%に安定させる目標を掲げて大規模な金融緩和策を導入した。16年1月には追加緩和策としてマイナス金利の導入を決めた。日銀は目標達成が見通せる状況になれば正常化の開始を検討するとしてきた。
 植田和男総裁は12日の参院財政金融委員会で、決定会合を巡り「賃金と物価の好循環を点検し、適切な判断を下したい」と述べた。市場では、早ければ18日からの決定会合で利上げを決めるとの観測が強まっている。