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日銀先送り受け 円一時158円台に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 14日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=158円25銭を付けた。日銀は同日の金融政策決定会合で、国債の購入減額の具体策決定を先送りした。市場では、低金利環境が当面続き、日米の金利差が縮小しないとの見方が強まった。午後5時現在は前日比40銭円安ドル高の1ドル=157円66~68銭。ユーロは1円26銭円高ユーロ安の1ユーロ=168円81~85銭。
 午前の値動きは限定的だったが、日銀が正午過ぎに決定会合の結果を発表すると、金利が高く投資に有利なドルを買う動きが優勢となった。
 市場関係者の多くが国債の購入減額の幅や時期を決めるとみていたが、日銀は次回会合で具体策を示すとした。外為ブローカーは「思ったより日銀は金融政策の正常化に慎重だということが分かった」と話した。14日の国債市場では、長期金利の指標である新発10年債(374回債、表面利率0・8%)の終値利回りは前日より0・035%低い0・930%だった。日銀の国債の買い支え方針は当面変わらないとの安心感から、国債が買われて利回りは下がった。