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株、時価総額初の1000兆円 東証プライム 日経平均 最高値更新


株、時価総額初の1000兆円 東証プライム 日経平均 最高値更新 4万1831円99銭で取引を終えた日経平均株価を示すモニター=10日午後、東京・丸の内
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 10日の東京株式市場で、最上位の東証プライム市場の時価総額が1001兆6979億円に達した。東京証券取引所によると、初めて1千兆円を超えた。今年に入って株高基調が続き、10日の日経平均株価(225種)も前日に続いて終値で史上最高値を更新したことを反映した。半導体などのハイテク関連株だけでなく、長期金利の上昇や外国為替相場の円安進行で金融、輸出関連など幅広い銘柄が買われた。
 公表された時価総額は政府が保有する株式を除いた数値。プライム市場が導入された2022年4月4日より前の「東証1部」の時代を含め、初の大台突破となった。
 10日の平均株価は前日に大幅上昇した反動で朝方に利益確定売りも目立ち、前日終値を挟んで不安定にもみ合った後で続伸。取引終盤に上げ幅は一時300円を超えた。終値は前日比251円82銭高の4万1831円99銭だった。
 半導体関連株の一角が買い戻された。金利上昇による収益の改善期待から銀行や保険株が買われ、円安で自動車など輸出企業を中心に業績が拡大するとの見方を背景に幅広い業種で買われた。7月下旬に本格化する企業決算を前に「先高観が強く、海外投資家らの買いが優良企業に集中した」(大手証券関係者)。
 もう一つの代表的な株価指数の東証株価指数(TOPIX)は13・65ポイント高の2909・20で、4日に続き終値で史上最高値を更新した。取引時間中としても一時2909・58となり、最高値を付けた。出来高概算は約18億9600万株。
 平均株価は9日に終値として初めて4万1000円台を付けた。