コスモ石油などは6日、堺製油所(堺市)で建設中の航空機用再生燃料(SAF)の生産施設を報道陣に公開した。廃食油などを原料とするSAFは環境負荷が低く、航空業界の脱炭素化の鍵を握るとされる。10月末までに施設を完成させ、来年3月末までに国内初となる大規模生産を始める方針。
製油所内の一角、約1千平方メートルの敷地に建てており、廃食油と水素を化学反応させる装置などを披露した。
堺製油所では、外食チェーンなどから回収した廃食油で年3万キロリットルを生産する。このSAF全量をジェット燃料に30%混ぜた場合に羽田―ロンドン間を700回飛行できるという。
事業を担うのはコスモと日揮ホールディングス、レボインターナショナルが出資する合同会社「サファイアスカイエナジー」(横浜市)。
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再生燃料施設を公開 コスモ石油など 国内初大規模生産へ
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琉球新報朝刊