琉球新報社は、第7回琉球新報教育賞を比嘉美保(県立桜野特別支援学校)、宮城通就(県立辺土名高校)、安里三矢子(浦添市立浦西中学校)、島袋あゆみ(豊見城市立伊良波小学校)、大関まりも(うるま市立彩橋小学校)、佐久間飛人(同校)、飯田朋美(宜野湾市立長田小学校)の7氏に贈ることを決定しました。
琉球新報教育賞は、教育現場で地道に真摯(しんし)に子どもたちと向き合い、意欲的な研究、創意工夫を凝らしている教員に光を当て、その功績をたたえるものです。
贈呈式は12月7日(木)午後6時半から那覇市泉崎の琉球新報ホールで行います。
比嘉美保氏(ひが・みほ 52歳)県立桜野特別支援学校
県内の特別支援学校におけるNIE教育をけん引。「はがき新聞」や「行事新聞」などを通して生徒が自ら学び考える力につなげる授業を展開。児童生徒が新聞を手に取りやすい配置にしたり、関心を引くトピックを掲示したりしている。
宮城通就氏(みやぎ・みちなり 55歳)県立辺土名高校
新聞記事の内容を1文字の創作漢字で表現するなどユニークな視点でNIEを実践。地域の課題や強みを活かした探究学習の実施や主権者教育・人権教育を柱とした平和学習を通し、学ぶ姿勢を身につけることの大切さを伝えている。
安里三矢子氏(あさと・みやこ 38歳)浦添市立浦西中学校
これまでの英語・道徳・特別活動における研究や実践を基に、研究主任として教職員と連携・協働しながら生徒の「課題発見力」や「創造的思考力」の育成を目指し、総合的な学習の時間の抜本的なカリキュラム変更及び研究・実践に取り組む。
島袋あゆみ氏(しまぶくろ・あゆみ 57歳)豊見城市立伊良波小学校
青年海外協力隊や文科省の国際理解教育事業に派遣される。途上国での活動経験や国内外の外国人との交流等を活かした国際理解教育を推進。上越教育大学大学院にて小学校外国語を研究後、児童の英語力・ICT活用力向上に取り組む。
大関まりも氏(おおぜき・まりも 41歳)うるま市立彩橋小学校
困難な学級を立て直した経験や特別支援教育で研鑽を積み、児童の多様な実態に応じた教育実践を行っている。学級力向上プロジェクトを活用し、対話的な学びを通した「児童と教師のウエルビーイング」に取り組んできた。
佐久間飛人氏(さくま・たかと 42歳)うるま市立彩橋小学校
島しょ地域の地域性・特色を生かした環境教育と持続可能な社会の実現に向けた「SDGs14海の豊かさを守ろう」プロジェクトを実施。地域の海を守るために、児童らはビーチクリーン活動やエストニアとオンラインで交流した。
飯田朋美氏(いいだ・ともみ 53歳)宜野湾市立長田小学校
道徳の授業づくりについて校内研修の講師や提案授業を毎年実施し、職員の学びを推進している。また、道徳授業の構造的な板書や見取りについての実践を重ねており、他校での道徳教育における校内研修の指導助言や講師も務めている。