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図書館で次々企画/昭薬大付高「ヨッシーズ」/ガンプラ、クイズ…人気呼ぶ


図書館で次々企画/昭薬大付高「ヨッシーズ」/ガンプラ、クイズ…人気呼ぶ 昭和薬科大学付属高校で読書推進活動に取り組む「ヨッシーズ」の(左から)當山龍さん、大城健斗さん、衣山美海さん、手塚瑛麻さん、新谷莉菜さん=1月29日、浦添市の同校
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 浦添市にある昭和薬科大学付属高校で、「不読率」改善に取り組む「ヨッシーズ」の取り組みに注目が集まっている。本と図書館の魅力を発信するヨッシーズのメンバーは1~2年生の5人。「記憶に残る1冊に出会ってほしい」と、在校生やメンバーの得意分野を生かしてさまざまな企画展を開き、来館者を増やしている。現在はガンダムのプラモデル「ガンプラ」を使った「ガンプラ×本展」を開催中。「一人でも多くの生徒に図書館へ来るきっかけをつくれたら」と話す。
 5人は県教育委員会の「高校生読書リーダー育成研修」に参加したメンバー。研修は月に1冊も本を読まない「不読」の改善を目的とした約半年間のプログラムだった。5人の中には本好きが高じて参加した生徒もいれば、自称「不読者代表」という生徒もいて、「いろんな人の得意分野を生かした企画」が生徒たちの心をつかんでいる。
 昨年は映像制作で全国大会入賞を果たしたアート部の協力を得て、アート部の館内鑑賞会を開いた。図書館で吹奏楽部による演奏会も実施した。本とは関係のない部活動の力を借りることで、普段来館しない生徒たちが多く足を運んだ。
 本にまつわる問題を出題したクイズ大会も大盛況だった。メンバーの大城健斗さん(16)=1年=はクイズ研究会にも所属していて、工夫を凝らした出題と演出に多くの生徒が参加した。50人の定員はあっという間に埋まり、立ち見客が出たほどだった。
 1月からはガンプラ好きのメンバー當山龍さん(17)=2年=の提案で、自作ガンプラと関連図書を一緒に展示する「ガンプラ×本展」を開催している。図書館入り口にプラモデルを展示することで行き交う生徒の興味を引き付け、館内にうまく誘導している。
 現在は、アンケートで集めた在校生の「記憶に残る一冊」を紹介する企画展の開催を検討している。メンバーの衣山(きぬやま)美海(みう)さん(16)=1年=は「みんなの得意分野を生かして、たくさんの人に本の魅力を知ってもらいたい」と話した。 (嘉数陽)