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大好きな学校を「残したい」 真喜屋小の6年生が「魅力探偵団」を結成 YouTube動画やFMやんばるで番組も放送 沖縄・名護


大好きな学校を「残したい」 真喜屋小の6年生が「魅力探偵団」を結成 YouTube動画やFMやんばるで番組も放送 沖縄・名護 学校や地域の魅力を発信する真喜屋小6年の児童と担任の増田一郎教諭(後列右端)=1月25日、真喜屋小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 【名護】地域や学校の魅力を発信しようと、名護市の真喜屋小学校6年生が「真喜屋の魅力探偵団」を結成し、PR活動に取り組んでいる。児童数減少が続く中で、大好きな学校をいつまでも残そうと、全13人が新聞やラジオ、動画共有サイト「ユーチューブ」への投稿や、ホームページ、チラシの作成を進めている。より多くの人が住み、地域が活性化する未来を描き、児童らが奮闘している。

 昨年6月に市議会を傍聴した際、地域の議員が、真喜屋小の児童数が10年前と比べて約30人減少していることを質問で取り上げたことがきっかけ。「このままでは学校が消滅する」との危機感を抱いた児童らが話し合い、総合学習の時間に、取り組みを始めたという。現在の児童数は77人だが、5年後に100人に増やすことを目標に掲げて活動を続けてきた。

 1月25日には、FMやんばるでパーソナリティーを務める東克明さんが授業に参加し、ラジオ原稿の制作や運営方法などを児童らに伝えた。2月10日午前10時から、同FM局で児童らが企画、運営する番組の放送も決まった。

 新聞への投稿を目指して、記事をまとめた玉那覇成(じょう)さん(12)、松田大和さん(12)は学校の写真などを撮影。名護市教育委員会の職員らもホームページ作成や動画をアップする方法などについて児童らの補助を担った。

 ユーチューブ動画を作成した金城舞音さん(12)は「相手が聞こえやすいように、ゆっくり、はっきり話すように心がけた。難しいこともあったが、まとめることができて楽しかった」と話した。担任の増田一郎教諭は「地域に来てほしい、見てほしいと行動することで、児童自身が地域に目を向けるようになってきた。『学校を残したい』との思いを通して、魅力を再認識したようだ」と話した。

 (池田哲平)