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小学校の不要ノート再利用 コクヨなど、環境学習事業


小学校の不要ノート再利用 コクヨなど、環境学習事業 リサイクルのため、回収箱にノートを入れる児童=2023年10月、滋賀県守山市の市立速野小
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 文具大手のコクヨなどは、小学校の環境学習の一環として、不要になったノートを回収し新しい表紙に再利用する事業「つなげるーぱ!」に取り組んでいる。
 2023年10月に始まった事業は、12月5日時点で29都道府県の60校まで広まった。身近なリサイクルを通じて、持続可能な資源利用を呼びかける。
 コクヨによると、全国の小学校で使用されるノートは年間約4360万冊。うち約4割が廃棄処分されており、活用が課題となっていた。2024年からはリサイクル事業のほか、資源循環についての出張授業や教材の提供も開始する。
 10月下旬、滋賀県守山市の市立速野小では、全校集会で4年生の児童らがノートの回収やリサイクルを訴える寸劇を披露した。手作りの段ボール製の回収箱を校内に設置し、児童から使用済みノートを回収している。
 加藤由菜さん(10)は「ノートは捨てるのが当たり前と思っていた。(事業で)地球が守れるならうれしいです」と笑顔で話した。井口和幸校長は「環境保護のためにどのような行動が必要か、児童が考えるきっかけになる」と語った。