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東大、新課程創設へ 27年秋、文理融合で5年制


東大、新課程創設へ 27年秋、文理融合で5年制 東京大学本郷キャンパス。中央右上は安田講堂=2023年12月、東京都文京区
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 東京大が2027年秋に、文理融合型の新しい教育課程「カレッジ・オブ・デザイン」を設ける方針であることが9日までに、東大関係者への取材で分かった。学部4年間と大学院修士の1年間を合わせた5年制で、定員の半数は留学生とする。気候変動など地球規模の社会課題を解決できる世界水準の人材育成を目指す。
 新課程の学生は、5年で学士に加え修士の学位も取得。既存の学部や大学院の講義も選択でき、文学や医学など理系・文系の枠にとらわれず興味に応じて学べる。5年間のうち1年間は、留学や企業のインターンシップを課し、学外での学びを重視する。
 定員は1学年100人程度で、うち半数は留学生を想定。秋入学とし、授業は英語で実施する。
 大学の独自基金の運用益を活用し、民間企業や海外の大学から研究者を招き講義の充実を図る。
 入試は、既存の試験とは異なる方法を検討し、より多様な人材を受け入れる仕組みを目指す。24年度中に入試概要を定めて公表する方針。卒業単位の認定方法といった詳細についても、今後詰める。
 東大は国際競争力の向上に向け、25年後の49年までに外国人学生の比率を学部で30%以上、大学院で40%以上に引き上げる目標を掲げている。