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陽明高、能登に寄付 販売実習の利益3万円余


陽明高、能登に寄付 販売実習の利益3万円余 日本赤十字社県支部の上間司事務局長(右端)に能登半島地震義援金の目録を手渡す宮里哲校長(左端)、親川煌さん(左から3人目)、大城汐音さん=5日、浦添市の陽明高校
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 県立陽明高校(宮里哲校長)の生徒が5日、自ら商品を仕入れ販売する販売実習で得た利益の一部3万1088円を、能登半島地震災害義援金として日本赤十字社に寄付した。
 陽明高では、ビジネス基礎の授業で販売実習を行っている。生徒1人千円を出資して模擬株式会社を開き、資金を元手に商品の選定や交渉、販売、会計まで行う。2023年度は2年生60人が浦添市内の洋菓子店やパン店など、八つの業者から商品を仕入れ、2月末に販売した。3月中旬にあった「株主総会」で、利益の一部を能登半島地震の義援金に充てることを決めた。
 5日の贈呈式では、生徒を代表して3年の親川煌さん(17)と大城汐音さん(17)が日赤県支部の上間司事務局長に目録を手渡した。
 親川さんは「大変な思いをしている人に少しでも手助けがしたかった」と語った。大城さんは「学校に行けるのは当たり前ではないと感じた。役立ててほしい」と話した。
 上間事務局長は「一日でも早く平時を取り戻してほしいとの思いを受け止め、義援金を全額届ける」と感謝した。 (高橋夏帆)