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夏休みのスマホ利用に注意 モバプリの知っ得[284]


夏休みのスマホ利用に注意 モバプリの知っ得[284]
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

夏休みが始まり、子どもたちの生活リズムが大きく変化する季節となりました。GMOメディアが運営する10代女性に関する研究機関「プリキャンティーンズラボ by GMO」の調査によると【※1】、約7割の女子中高生が夏休み中にスマートフォンの利用時間が増加すると回答しており、平均で3時間も長くなるそうです。スマホでSNSなどを長時間使うと、心の健康に悪影響を及ぼすことがあります。特に、自分の投稿(とうこう)と他の人の投稿を見比べてしまい、「自分はダメだな」と思ってしまうこともあります。これを「自己肯定感の低下」といいます。

心配なのは、自己肯定感が低くなった子どもを狙う悪い大人たちがいることです。悪い大人たちは「落ち込んでいる」など、心が不安定な子どもに優しく接近して信頼関係を作り、性的虐待(ぎゃくたい)などをすることがあります。これを「グルーミング」と呼びます。

スマホの長時間使用は大人も同じように起きています。スマホにはSNSや動画サービス、オンラインゲームなど、時間を取られてしまう「誘惑(ゆうわく)」であふれています。このような環境の中で大切なのは、自分の生活リズムを崩(くず)さずにきちんと管理できるかどうかです。スマホに夢中になりすぎず、心の健康によい生活を送ることが大事なポイントです。夏休みを健康的に過ごすためには、スマホの利用時間を意識的に管理することが大切です。多くのスマートフォンには、利用時間を確認したり制限したりする機能が搭載(とうさい)されています。これらの機能を活用して、自分のスマホ利用状況を把握(はあく)し、必要に応じて制限を設(もう)けてみましょう。

~ 言葉の解説 ~

※1 「プリキャンティーンズラボ by GMO」の調査によると … 女子中高生のスマホ利用が夏休みに平均3時間増加しているのは、主に友達との連絡やSNS利用が目的です。6割以上がインターネットで知り合いを作り、約4割が実際に会ったとのことです。約2割がトラブルを経験し、相談しない人も多いことが分かっています。

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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