警察学校で「ハブ捕獲」訓練 講師を招き代用のアカマタで実践、ハブの生体観察も うるま・沖縄


警察学校で「ハブ捕獲」訓練 講師を招き代用のアカマタで実践、ハブの生体観察も うるま・沖縄 捕獲器を使ってアカマタを捕まえる初任科長期課程第45期の巡査ら=8月28日、うるま市石川の県警察学校
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 【うるま】うるま市石川の県警察学校は8月28日、同校でハブ捕り訓練を実施した。初任科長期課程第45期の28人が参加した。ハブの代わりにアカマタを用い、捕獲器を使う練習をした。実物のハブやヒメハブの観察もした。

 県衛生環境研究所の主任研究員、寺田考紀さんが訓練の講師を務めた。寺田さんによると、沖縄本島に生息する危険な毒を持つヘビはハブとヒメハブ、タイワンハブ、サキシマハブの4種。それぞれの模様や形、体格などに特徴があるとして、見分け方などを伝えた。

 捕獲の練習では、「ヘビは体長の半分くらいの距離までしか攻撃できない。どんなに大きなハブでも全長2メートルほどなので、1.5メートル以上離れることが重要」と相まみえた際の間合いを伝えた。さらに、動きが素早く捕獲が困難な個体に対しては「ヘビは持久力がない。暴れさせて、疲れ果てたところを捕獲するのも一つの方法」と教えた。

 訓練に参加し、アカマタを捕獲した森勇斗巡査(20)は「思ったよりも動きが速く、重さもあった」と驚きを語った。新川友梨巡査(19)は「実際の現場では迅速に、適切に対応したい」と話した。