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SNSでの出会い、危険も モバプリの知っ得[296]


SNSでの出会い、危険も モバプリの知っ得[296]
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9月、大阪・ミナミのホテルで17歳の少女を殺害したとして30歳の容疑者が逮捕されました。2人はSNSを通じて知り合い、事件当日に初めて会ったそうです。皆さんもこの先、SNSを利用するでしょうし、SNSを通じて友達もできるでしょう。その多くはトラブルもなく、「いい出会い」となるでしょうが、時には今回のような殺人事件に発展することがあります。なぜ被害者が加害者と会うことになったのかは分かりません。たとえどんな理由があっても、人を殺害したり、暴力を振るったりすることは絶対にあってはいけません。被害者を責めるのではなく、私たちができる対策を考えましょう。

SNSでは、誰でも簡単に自分を偽ることができます。例えば、40歳の男性が中学生のふりをして、皆さんと友達になろうとするかもしれません。プロフィルや投稿だけでは、相手が本当に誰なのか分からないのです。SNSで知り合った人と会う時は、必ず注意が必要です。特に初対面の人と2人きりになるのは避けましょう。車やホテル、カラオケボックスなど、密室になる場所は絶対にNGです。

SNSの危険性を頭では理解していても、学校や家庭、地域に居場所がなく、自分を理解してくれる人が身近にいないと感じると、SNSで理解者や友達を探し、会いに行ってしまうこともあるでしょう。一方で悪意のある人は、孤独を感じる若者に優しく接し、言葉巧みに誘い出そうとします【※1】。今回のような悲しい事件を減らすには、SNSの適切な使い方を学ぶとともに、地域や学校での居場所づくりが非常に重要となります。

~ 言葉の解説 ~

※1 言葉巧みに誘い出そうとします … こうした子どもを手なずける行為を「グルーミング」といいます。SNSでのグルーミング行為が大きな問題となり、昨年「面会要求等罪」という法律ができました。それだけ多い手口なので、SNSで優しく接してくる人、相談に乗ってくれる人にはグルーミングを疑い、注意をしなければいけません。 

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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