略称は同じ「民主党」 衆院選比例、立憲民主と国民民主 有権者「1票が分割される」


略称は同じ「民主党」 衆院選比例、立憲民主と国民民主 有権者「1票が分割される」 投票箱(イメージ)
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 27日投開票の衆院選で、立憲民主党と国民民主党が比例代表の略称を同じ「民主党」で届け出ているため、有権者から困惑の声が上がっている。公職選挙法は複数の政党が同じ名称を使うことを禁じていない。「民主党」と書いて投票した場合、有効票の割合に応じて割り振られる「案分票」となる。

 那覇市で27日に投票した男性は「1票のつもりで投票したら0.5票ずつに分割される可能性がある。真逆の考えを持つ政党だったらどうするのか」と、怒りをあらわにした。

 立民も国民も民主党を源流としており、競合は2021年の前回衆院選、22年の参院選に続き3度目。21年の衆院選で「民主党」と書かれた票は全国で362万を超えており、立民に295万余、国民に66万余が割り振られた経緯がある。有権者の混乱を避けるため、過去に双方とも「民主党」を使わない案も浮上したが実現しなかった。