消費増税後のサンエーの売り上げは? 上地哲誠社長「逆風が吹いている」


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 サンエーの上地哲誠社長は4日の中間決算発表で、消費税率が上がった1日から3日に、売り上げが前年比で2~3割ほど落ち込んだと明らかにした。2014年の増税時も同程度の落ち込みがあったが、1週間程度で売り上げの減少が落ち着いたという。上地社長は「前回より厳しい印象がある」と述べた。

 今回の増税では、キャッシュレスの買い物客を対象に政府がポイント還元を補助する中小企業向けの制度が導入されているが、企業規模が大きいサンエーは対象外となっている。上地社長は「前回と違って逆風が吹いており、競争が厳しい。どのようにカバーするか10月の状況を見て判断する」と強調した。

 各店舗では消費増税前の駆け込み購入があった一方で、増税後は食料品などの売り上げが落ち込んだ。ただ、昨年10月初旬は台風接近前で食料品の売り上げが伸びており、「(売り上げ減少が)消費増税だけが要因とも言いにくく、非常に読みにくい」と語った。

 コンビニの時短営業についてローソン沖縄の古謝将之社長は、「個別の店舗と向き合いながら対応する」と説明した。

 那覇市内の1店舗が導入した時短営業について、ローソン沖縄の古謝社長は「全国でもやっており、沖縄も同じだと思う。一つ一つの店舗で環境が異なるので、課題解決を本部が一緒にやるというのがわれわれのスタンスだ」と述べ、今後も24時間営業の見直しが必要と判断した場合は応じていくことがあるとした。