紙通帳レスで貧困解決支援 沖縄銀行


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通帳不発行の選択により地域貢献に寄付する取り組みをPRする沖縄銀行の(左から)総合企画部の牧志一氏、営業推進部の坂田直美氏、事務部の松田豊氏=3日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄銀行(山城正保頭取)は1日から、主に個人の普通預金口座で通帳を不発行とした件数に応じ、地域貢献活動をする団体へ寄付する取り組みを始めた。通帳からスマートフォンアプリへの切り替えを後押しすることで、紙資源の使用を抑えると同時に、貧困問題などの解決に寄与することを目的としている。

 寄付金は不発行1件につき100円で、沖銀が全て負担し客の負担はない。寄付金が50万円に達するごとに、県内で子どもの貧困対策や環境問題の解決などに取り組む団体へ寄付する。営業推進部の坂田直美さんは「自分の負担なくエコや地域貢献に参加できる」と話した。

 口座の残高や取引状況は、スマホアプリの「おきぎんSmart」か「Wallet+(ウォレットプラス)」で確認できる。通帳の不発行は各店窓口で申し込めるほか、おきぎんSmart内で手続きができるようにシステム開発を進めているという。

 沖銀は3月に、国連が目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」の趣旨をくみ、持続可能な社会の実現に貢献すると宣言した。