守れサシバ 俳句で発信 宮古島で小中高生 島袋さん大賞


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俳句コンテストに入賞した子どもたちと関係者ら=15日、宮古島市伊良部のみやこ下地島空港ターミナル

 【宮古島】絶滅危惧種のタカである「サシバ」をテーマに、毎年サシバが飛来する宮古島市在住の小中高生を対象にした「2019サシバ俳句コンテスト」(日本自然保護協会主催)の表彰式が15日、宮古島市伊良部のみやこ下地島空港ターミナルで開かれた。市内22校から751人が応募し、最高賞の大賞には伊良部島中学校1年生の島袋覚実さん(13)が選ばれた。

 コンテストは宮古島市の子どもたちになじみのあるサシバへの思いを言葉にし、絶滅の危機にひんしている現状も含めて全国に発信することを目的に昨年から開催されている。日本自然保護協会は来年10月、宮古島市でサシバについての「国際サミット」を開催する。大賞の島袋さんは「勇ましく とんだサシバが 風となり」と詠んだ。

 講評した宮古島ジュニア俳句育成会の池田俊男事務局長は「昨年よりもたくさんの作品が寄せられた。大人では作れない、子どもならではの発想豊かな作品が並んだ」と述べた。

 大賞のほかの受賞者は以下の通り。

 日本自然保護協会賞・濱川咲良(宮古総合実業高2年)▽宮古野鳥の会賞・伊波きよら(城辺小6年)▽三菱地所賞・手登根芭奈(伊良部島小5年)▽ラッシュジャパン賞・長間翔吾(同)