「感動ありがとう」 ラグビーW杯日本戦 沖縄県内ファンも熱狂


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
敗れはしたものの健闘したラグビー日本代表に拍手を送るファン=20日午後9時18分、那覇市のJスタジアム

 「よくやった」「感動をありがとう」。ラグビーワールドカップで日本代表は20日、強豪南アフリカに敗れた。約250人のファンが集まった那覇市のスポーツ居酒屋Jスタジアムでは、快進撃を続けた選手をたたえるニッポンコールが鳴りやまなかった。

 前半開始早々、先制を許した日本だったが、田村優選手のペナルティーゴールで差を詰めると、会場のボルテージが上がった。知人の結婚式で福岡県から来県した会社員今村健人さん(31)は「福岡県出身の福岡堅樹選手が必ずトライを奪ってくれる」と息巻いた。

 後半は南アフリカが猛攻し、日本は立て続けに得点を許す。ファンは頭を抱えながらも「まだ行ける」「逆転するぞ」と力強い声援を送り続けた。

 日本の敗戦を告げるホイッスルが鳴るとファンは肩を落としたが、すぐさま拍手やニッポンコールが起きた。

 琉球大学医学部ラグビー部のキャプテン西銘亮さん(21)は「悔しいけれど4年後につながる大会になった」。那覇市の会社員安里雄平さん(23)も「これまでラグビーは見たことがなかったがすごく興奮した。感動をありがとう」と話した。